MacBook Proの15インチTouch Barモデルを使っているんですが、一ヶ月前くらいからタイプミスが目立ち始めて違和感を感じたのが始まり。iMacでキーボード打つ時より露骨に遅いしミスる。
これはどう考えても不具合、MacBook Proのキーボードがおかしい。そう思ったのがきっかけでジーニアスバーへ修理と交換の話をしに行った。ちなみに片道100キロ超え。
なんで四国には高知と松山の2箇所しかMacを見てくれるジーニアスバーが無いんだと思いつつ、まあドライブがてら相談しに行くことにした。
MacBookのキーボード交換プログラムが開始された
2019年5月21日、Appleから公式にキーボード交換プログラムが発表されました。もっと早くして欲しかった…(笑)
- 文字が勝手に反復入力される
- 文字が表示されない
- 押したキーがスムーズに跳ね返ってこない、または、キーを押した時の反応が一定しない
Apple や Apple 正規サービスプロバイダでは、対象となる MacBook、MacBook Air、MacBook Pro のキーボードを無償で修理させていただきます。修理内容はキーボードの検査後に決まります。1 つまたは複数のキーの交換や、キーボード全体の交換が必要になる場合もあります。
対象モデル
お使いのコンピュータのモデルを確認し、それが本プログラムの対象となるかどうかを調べるには、Apple () メニューから「この Mac について」を選択してください。本プログラムの対象となるモデルは以下の通りです。
- MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015)
- MacBook (Retina, 12-inch, Early 2016)
- MacBook (Retina, 12-inch, 2017)
- MacBook Air (Retina, 13-inch, 2018)
- MacBook Pro (13-inch, 2016, Two Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2016, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2017, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2016)
- MacBook Pro (15-inch, 2017)
- MacBook Pro (13-inch, 2018, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2018)
- MacBook Pro (13-inch, 2019, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2019)
注:上記以外のモデルは本プログラムの対象外です。
これでチャタリングで悩んでいた人も修理交換ができますね!ただ、他の部分に不具合があった場合はそちらを優先して直すこともあるとか。その点は注意しておきたい。
MacBook Proでキーボードが連打される不具合
タイピングをしていて特定のキーの動作がおかしいと思ったときは、まずどうおかしいのか自分なりに試して統計を出してから判断しましょう。私の場合はうまくキーボード入力ができないと感じた時からと冒頭でお話ししましたが、最初は疲れて手が震えているんだろうくらいの感じにしか思っていなかったのですが、どういうわけかMacBook Proでキーボード入力をしてるととにかくタイプミスばっかりだったんですね。
かれこれ1ヶ月くらい変だなとか思っていましたが、さすがにこのミスの仕方は異常だと思ってGoogleで調べてみると、どうやらチャタリングという現象だということがわかった。バタフライキーボードの構造がまずいのだろうか?前のMacBook Proのキーボードの方が明らかに打ちやすかったし、戻してほしいくらいだ。
タイピングをしていると、どの文字を入力したときにミスが目立つか何となく感覚で分かっていた。私は正直タイピングミスなんて日常茶飯事なので3秒に何回かはミスっていると思うが、今回どう考えてもキーボードの不具合だとしか思えないので、そのキーを特定するところから始まった。
その結果、「R」と「B」で異様にミスをするし連打で入力されていることが分かったんですね。試しに「ばばばば(BABABABA)」ってタイピングしてみると「っばばっあっb」みたいな感じになるんですよ(笑)何回自分のキー入力操作が変じゃないか確認したことか。
で、ググってみると同じような現象で同じキーに不具合が見られることがあるそうな。やっぱりこれはMacBook Pro15インチで見られることがあるみたいなので、とりあえずその場だけでも誤魔化せないかと色々ググってみた。
チャタリングという現象
このキーボードが勝手に連打される現象はチャタリングと呼ばれる現象で、聞きなれない言葉だなぁとか思いながら原因を調べてみました。簡単に言い表すと、キーボードの物理的な誤認識という感じで、ソフトウェアの不具合ではないようだった。
スイッチのオンオフ切り替えが上手くいかなくて、オン→オフの瞬間にオン→オフ→オン→オフ→オン→オフと切り替わっているといえば分かりやすいかなと思います。だから「ばばばば(BABABABA)」という入力で「っばばっあっb」ってな感じの文字が表示されてしまうんですね。
何度も試してみると疑いが確信になるのですが、わざわざキーボードと指の動きを監視しながら入力してみたのですが、やはり連打されている模様。となればチャタリングが起きているんだなと仮決定していいですね。
応急処置の方法
ハードウェアの問題なのですが、ソフトウェアの制御で何とかできるかもしれないということで試してみました。結論から言うと、少しだけマシになりましたがあくまで応急処置感が否めないので早く修理に出したほうがいいと言っておきましょう。
- システム環境設定からキーボードを選択
- キーのリピートをオフにする
- リピート入力認識までの時間を長くする
- あなたの塩梅で丁度良いところにする
- という流れなので非常に簡単。
まずは大げさに設定を変えて、あなたが実際に違いを実感してから徐々に調整して丁度良いところで設定するという流れですね。ちょっと変えたからってわかりません。実験して体感してみてください。
その代わり、間違えた文章を消す時にdeleteを連打しないと消えないであるとか、押しっぱなしにしたらサーっと文字が消えるということは無くなりますので、その点は割り切るしかないと思っています。私はよくキーボード入力をミスるので、デリート押しっぱなしでサラッと消えてくれないのはストレスになりましたね。
設定変えても根本的に解決していない
何となく、モヤっとチャタリングがマシにはなったかなという感覚でしたが、私の場合は相変わらず連打されてしまう現象が完全に無くなったわけではありません。確かにマシになったのかも、でもこれってソフトウェアの設定で何とか誤魔化しているだけで根本的に何も変わっていないなというモヤモヤ感が否めなかったです。
「っばばっあっb」→「ばばっbあば」くらいの感じ?何が変わったのか聞かれると、最初に連打されていたのが解消されて、その次以降にはきちんと連打されている。つまり言い切ってしまうと、意味無いだろこれってこと。
だから私はさっさと修理に出そうと思い、相談に行くことにした。一般の修理サービスではなく、きちんとAppleの代理店になっているところが良いよね、まだギリギリ買ってから1年経っていないし。
そしてジーニアスバーを探したら四国に2つしかないし、岡山は即日予約できなかったし、渋々高知へ行くことになってしまった。
ジーニアスバーへ修理の相談に行こう
電気屋さんの修理コーナへApple製品を持って行ったとしても、Appleに直接問い合わせてくださいと言われるのが落ちだと思った。何故ならiPhoneだってそういう感じだもの。
ドコモでやらソフトバンクで契約してて画面が割れたとか不具合で交換したいって相談しても、Appleの窓口へ〜って遇らわれてしまうから。
だから私は最初からジーニアスバーに行こうと決めていたのだ。修理屋に預けて色々調べてみて待たされて、結局はAppleに持って行ってねって言われたら気分的にムカつくだろうし、Apple製品の修理対応が大体そんな感じでたらい回しにされることを知らない人は、あの修理屋は最悪だなんて言いふらしかねない。
人にウジウジ言ってる暇があったら、ジーニアスバーへ行こう。公式と提携している修理屋さんの方が少ないだろうし。
Apple公式からログインしてジーニアスバーを予約
Appleの公式サイトにアクセスしますが、「ジーニアスバー」で検索した方が早いでしょうから、ジーニアスバーでググったことにして進めますね。
ジーニアスバーでググる
- ハードウェアのサポートを依頼するをポチる
- 製品を選択する
- ハードウェアの問題をポチる
- 持ち込み修理を選ぶ
- Apple IDでサインイン
- 現在地を入力(県名)
- 最寄りの場所が表示される
- 予約状況を確認して予約を取る
この流れでMacの持ち込み修理や相談、診断を受けることができます。
予約の時間が表示されるのですが、クリックしただけでその場で予約されますのでミスらないようにしましょう(笑)私は初めてだったので1クリックで確定してしまうとは思っていませんでした。
もうこれは指定した時間にいかざるを得ない状況です。だから急に高知に行く羽目になったんやがな。
予約していないと見てもらえない
まずは予約しないと始まりません。いきなり持ち込んでも待たされるか予約取り直して来てくださいと言われるはず。キーボードが言うこと聞かないで困っている気持ちはわかりますが、何でも即日対応してもらって当然という考えはしない方がいいですね。
Appleに限りませんが、だいたいそういうものじゃないですか。運が良かったらその場で対応してもらえるかもしれない程度のもの。
運任せすぎるので、急に持ち込むとしてもダメ元マインドで持ってい来ましょう。
できる大人はアポを取る。
ジーニアスバーでの対応
私は16時で予約した(されてしまった)ので、16時頃にカメラのキタムラに入っているジーニアスバーへMacBook Proを厳重に箱詰めして持ち込みました。
あらかじめ状況を把握して、どのキーがどういう動作をして、いつ頃から…という感じで紙に書き出したことを伝えました。喋るのそんな得意じゃないのでメモしたものを持って行く癖があるのが良かったのだろう、そう言っておこう。
まあよくあるのが「何もしてないのになんかおかしい」的な発言ね。これだと相手に伝わりませんので、できるだけ詳細に伝えられるようにしておきましょう。でないと何がどう悪いのか特定するまでに大層時間がかかりますしお店の人も苦笑いで「何言ってるんだこの人は」って感じの困惑した笑顔をしないはず。
私もあまりノリだけで喋れないので台本やカンペが欲しいタイプなのだが、それを準備していると店員さんの対応もかなり良いですね。
初期段階の説明で「ああ、この人は何でこうなったかキチンと調べてから来店しているんだ、話が早そう」って思ってくれました、私の勝手な想像ですけどね(笑)
そういう効果?もあり、ちょっと調べてみますね〜という感じで事がトントンと進んでいく。一応初期化も試してみようと思ったんだけど、SSDを初期化した時点で何故かOSがインストールできない状態になり、そのまま時間が無くなってしまったのでOSが起動しない状態で持ち込むことになったというオマケもある(ついでに時々スリープ状態から起動したら画面がチラつくけど再起動したら直ることも)
インストールできなかった時に表示されたメッセージやユーティリティに入った時のコマンドも覚えていたので最初にその旨を伝えておいたら、2〜3度質問のやり取りはあったものの、やはりスムーズ。
自分が何をして、どんな状況になって、その時に何が表示されていたか覚えておき写真を撮るとかメモをするという行動をした方がいい。人間は頭が混乱すると記憶が混じってしまい、真実が何だったかわからなくなるので裏付けとなるものが必要ってことですね。
診断結果
- OSが再インストールできないのはSSDの不具合
- 画面がチラつくのはグラボの不具合
- チャタリングも内部機器による不具合
私の状況説明と照らし合わせると、ジーニアスバーで対応するのは無理なのでAppleに送ることになりますという結論。診断できるとはいえ、店舗はあくまで代理店なので、診断できることも限られているし深い部分は仮説を立てて説明をしてもらった。
最悪で上記3つの不具合が同時に起きているのですが、ソフトウェアではないでしょうという診断。あくまで現段階の仮説ですけどね。
何はともあれ我々は代理店ですので、ここまでの仮説と診断ではもうAppleに送るしか方法がないということを伝えられ、Apple側からもMacBook送って来てくださいって言われるみたいですね。
その時ジーニアスーバーで相談して、代理店からAppleに送ってもらうという選択をしたのですが、Apple公式で家に居ながらMacを修理に出す方法もあると言われましたが、それにはちょっとした問題があるとのこと。
私の場合はギリで購入から1年経過しておらず、購入日の証明と箱に書いている製品番号を確認できたので「無償で不具合の起きている部分を交換してくれるでしょう」と伝えられました。ただし外傷が激しかったり凹んだ部分があるとか、分解して露骨に水没した形跡があったら別だそうです。
話を戻して、自宅にいながらApple製品の引き取りをオンラインで完結してしまった時に起きる可能性のあるトラブルは以下の通り。
メールに画像添付で不具合箇所の説明が届く→Apple側の判断で水没と見なされて、保証対象外と判定される可能性がある。こういうの恐いじゃないですか?
しかも続きがあります。
- 修理された製品が送られてくる
- 箱を開けたら原因と修理費用の明細が入っている
- 登録されたクレジットカードに自動で請求される
- 問答無用で「あなたが承諾した」ことになる
これがあるから恐いとジーニアスバーで担当して下さった方は私に伝える。純正の部品って高いじゃないですか、そしてオンラインで完結したら全てあなたの承諾のもとに修理をしたので、部品とサービス料払ってねー課金しといたから後よろしく。ってことになり兼ねません。
だからあえてジーニアスバーに予約してMacを診てもらって診断を受けたんですね。いきなり10万クレジットに請求されてたら青ざめますがな普通(笑)でもそれがApple対応なんですって。
ジーニアスバーだと、一応Appleと仲介的なことをしてもらえますので、ある日修理品が送られてきて、箱開けたら請求書が同梱されていて、トドメにクレジットに自動課金されて真っ青になるという自体を避けられる。
まずはジーニアスバーへ行こう。そういうこと。
AppleCareには入っておこう
いつ壊れるか分からない
私のようにMacというかアップル製品はいつ壊れるかわからないし、保証が1年はついているとはいえ、1年をすぎてしまったら手のつけようがなくなってしまう。
AppleCareに入っていたら一律の価格で修理が受けらるが、もしAppleCareに加入していなかった場合は諸々の部品代と技術料を請求されるので新品買ったほうが良かったとも思いかねない事態になるかも。
これだからApple製品は恐いのである。でも好き。
購入1年以内は無償で対応してもらえる
Macは製品購入から一年以内は自然故障に不具合に限り、無償で修理をしてくれる。ただし水没や自損などは対象外なのでその部分の修理料金はかかってしまうので悪しからず。
私のように普通に使っていてキーボードがチャタリングを起こすとか、時々画面がチラつくという現象は急に現れ始めたものなのでもちろん無償で悪い部分を交換してくれるとのこと。他に悪い部分があったとしても全部交換しなくてはならなかったにしても保証期間ならば全て対応してくれるそうです。
ジーニアスバーで相談してちょっと胸をなでおろしたぜ。
AppleCare未加入を反省
この時初めてAppleCareに入っていなかったことを反省しました。AppleCareって何気に高いし、こう入荷ら30日以内じゃないと追加できない縛りがありますからね。
AppleCareの価格も製品によりけりなのですが、MacBook Proの15インチだけは何故か35800円の税別で、iMacよりも15000円程度高いんですよね。どんだけ(笑)
それでも3年間サポート期間が伸びますし、何かあって壊れてしまった時も画面個体は11800円(税別)、そのほかの損傷は33800円(税別)で対応してくれるそうです。
あまりないかもしれませんがSSDなどの高い部品が損傷した時なんかはAppleCareに入ってて助かった…と思うはずです。私も今回の件で修理したあとももしかしたらチャタリングの不具合が再発する可能性がありますので、高いからって素直にAppleCareに入らなかったことを後悔しています。
安く買って浮いた分でAppleCare加入を
Macは公式で買うとカスタムできる分、価格は高いです。そりゃ公式ですもの。
しかし、あなたの望むスペックのMacが価格ドットコムなどの最安値サイトで買えそうだとしたら、そちらで購入してAppleCareに加入しておいた方がいいです。購入費用が安くなった分でAppleCareに加入する。これがベストな選択だと考えます。
MacBook Proの15インチだけ妙にAppleCareの価格が高いところがなんとも言えませんが、あんな薄くて精巧で動作が軽いPC他にないですよね。つまり壊れたら面倒だということなんでしょう。ということでAppleCareには入っておきましょうね。
安心はお金で買うしかない。
もしかしたらあなたのMacは今のところ壊れないかもしれなが、AppleCareに未加入で1年を過ぎて壊れた時えらいことになるとジーニアスバーで話を聞いていて確信した。
次からは加入しましょ、そうしましょ。
また入院したMacが帰ってきたら、その時の話をします。
追記:Macが復活したぜ!修理されすぎてる件
もう中身ほぼ新品ですがなと言わんばかりに部品が交換されている…これ保証期間内だったらもう一台Macが買えるんじゃないのっていう請求額が飛んできてたかも。
こんな沢山の修理項目があるなんて予測もしませんでした、キーボード変えて終わりでしょう!って思っていた私、一体何?(笑)
恐ろしや。
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